机上の空論

少年サッカーで悩んでいるパパコーチにアドバイスしてみるよ。

ダイナモを育てたい

こんにちは、シャベル ド クーロンです。

今回はメッセージを貰ったから紹介するよ。

うちの息子は、リフティングをはじめ足元の基本的な技術はあるのですが、試合やゲームになると運動量が落ちてしまいボールが持てなくなります。

足は特段速くなく、中の下と言ったところで、体力についてもハードな練習にもついていける位の基礎体力はあります。

しかし、試合になるとハードワークが出来ず、素早くプレスをかけたりルーズボールを全力で奪いに行くようなプレーがなかなか出来ません。決して動き方がわからない訳ではなく、チーム戦術やオフザボールの動きについても理解は出来ています。

にも関わらず、頭で分かっていても体が動かず、ゲーム中もボールの動きに合わせてジョグをしながら追いかけてる感じです。

普段、自主練ではインターバルトレーニングやダッシュの練習を取り入れて意識させており、しっかり練習をこなせる体力はあるので走れないわけではないと思うのです。

本人のボールに対する意識やメンタル的な問題と言われればそれまでですが、どのような練習を取り入れればハードワークを意識的に出来る選手になれるでしょうか?運動量豊富な選手にしたいので、ご教示ください。

 よく走る選手にしたいんだね。テクニックはあるけれどフィジカルが無くて活かしきれていない状態かな?足りないフィジカルをどうやって身につけるかっていうことだね。

テクニックはあるけどフィジカルが足りないばっかりに試合で輝けない選手は結構いるんじゃないかな?僕のチームにもいるんだよね、テクニックは地区の中でもかなり上のほうなのに体力が無くて前半だけでバテちゃう選手。自分から交代を申し出たりすることもある。お前はジーノか!って言いたくなったことがあったよ。

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話がそれた。

テクニックのある選手に走らせたいっていうことなんだけど、メッセージには「基礎体力はあるけれど試合になると運動量がおちる」って書いてあるから、なんで試合になると落ちるのかっていうところにポイントを絞って考えてみようか。

まず思いつくのが、試合のスピードについていけていないという可能性があるね。練習だとできるのに試合だとできなくなるパターン。試合は練習と違って考えながら走ったり、走りながら考えなきゃいけなくなるんだよね。疲れてくると考えることもできなくなって動けなくなるっていう状態になるね。ということで、「考えながら走る、走りながら考える」っていう行動をトレーニングに組み込めばいいんじゃないかな。

具体的なトレーニング方法として思いつくのは素数マラソン。宇宙兄弟でやっていたやつだね。素数を数えながらマラソンするっていうトレーニング。これ、僕は試したことないけど結構効くと思うよ。体力が無くなってきても考えるのを止めさせない。考え続けながら走り続ける。小学生に素数が難しいようなら2桁の足し算とかしりとりとかさせながら走らせればいい。宇宙兄弟の画像が見つからなかったからプッチ神父を貼っておくよ。

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こうやって、慌てずに考えることができるようになれば走りながら考えるっていうことができるようになると思うんだ。走りながら考えることができるようになって戦術理解もできていれば自然と走るようになるんじゃないかな?それでも走れなければ体力不足が考えられるね。

あと、「素早くプレスをかけたりルーズボールを全力で奪いに行くようなプレーがなかなか出来ない」っていうことだから、判断力が速くない可能性もあるね。判断力を速くさせるにはドイツのライフキネティック理論が有名だよね。クロップのドルトムントが取り入れて絶大な効果を証明したやつ。細かい話はリンクを貼っておくから確認してみてね(細かい話を書くのがめんどくさい訳じゃないよ!)

jr-soccer.jp

ということで、「考えながら走る、走りながら考える」っていうのと「判断スピードを上げる」っていうことに着目してトレーニングメニューを考えていけばいいんじゃないかな、って思うんだ。

で、おまけ。

僕はね、グティが大好きなんだよ。

youtu.be

グティ、類稀なるパスセンス、華麗なプレイで観客を沸かせたプレイヤーだね。そして、デル・ボスケが言ったとされるグティを表現した言葉があるのね。

グティラウル・ゴンサレスほどの努力ができたなら、サッカー史に残る選手となっていただろう」

グティ、本当に痺れるフットボーラーで興奮を与えてくれた偉大な人なんだよね、僕の中では。でも努力しきれなかった。努力しきれなかったけど、その輝きはこれ以上ないくらい眩しいものだったんだよ。この記事なんか結構熱さが伝わってくるね。僕も同じ気持ちだよ。

www.footballsoundtrack.com

グティ、類稀なるパスセンスを持つフットボーラー。でも努力しなかった。

刺身包丁でスペアリブを切るっていうのには無理があるし、それは刺身包丁の上手な使い方じゃないと思うんだよね。刺身包丁は良く研いであげて刺身を切ってあげてこそ輝くと思うんだ。

だからさ、もしテクニックがあってフィジカルが無いっていう選手がいたとしたらさ、テクニックをとにかく伸ばしてあげてテクニックを120%活かせる方法を考えるっていうアプローチもありだと思うんだよ。才能を伸ばしてあげるのは指導者の大事な役目だと思うよ。

なかなかうまくいかなくて悩んでるパパコーチのみんな、とりあえず試してみてよ。机上の空論だけど試してみようと思ったら下のボタンクリックしてね。

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