机上の空論

少年サッカーで悩んでいるパパコーチにアドバイスしてみるよ。

少年サッカーで教えるゴールキーパーの基本

こんにちは、シャベル ド クーロンです。

今回はゴールキーパーの基本について説明するよ。キーパーの基本は以前も取り上げたけど、今回のはもっと基本的な部分になるからね。

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キーパー、俺がやりたい!っていう子がいるチームもあればフィールドプレイヤーで出る場所がないからとりあえずキーパーで、っていうチームまで様々だと思うんだけどさ、キーパーってフィールドプレイヤーよりも基本がわかりやすいからきちんと教えれば必ず伸びるポジションなんだよ。もしコーチが2人以上いるのであれば、1人はキーパー練習を専属で付けてあげるといいよ。

それじゃ、本題に入ろうか。

キーパーは 「基本姿勢」「ステップ」「膝折り畳み」 っていう3つの基本動作があるのね。この基本動作を反復して練習するだけでかなりの失点を防げるキーパーになれるはずなんだ。少なくとも試合中にため息が出ちゃうような残念なゴールは無くなるからね。

ということで、まずは基本姿勢から。

基本姿勢はイメージしやすいよね。「足を肩幅に開いて軽くつま先立ちしながら腰を落として両手は胸あたり」だね。実はこのつま先立ちっていう説明に落とし穴があるんだよ。これは次の「ステップ」に繋がる話なんだけど、つま先立ちでサイドステップしてみてよ。結構動きにくくないかな?だから、正しくは「つま先立ち」じゃなくて「重心を親指の付け根に置いて全体で立つ」っていう表現になってくるんだよね。試しにこの方法でサイドステップしてみてよ、絶対にやりやすいはずだからさ。

あと、両手の位置なんだけど、胸のあたりっていう表現も実はあんまり良くなくて、実際には「上下左右のどの方向にも均等に手を伸ばせる位置」っていうのが正確な表現だったりするよ。この「上下左右のどの方向にも均等に手を伸ばせる位置」っていうのは人によって違うから個人に応じて微調整してあげるといいと思うよ。

そしてキャッチするときのイメージだけど、両手で大きめのおにぎりを作って「ボールを正面で押さえる」っていうことを強く意識させてね。「体の横に飛んできたボールを両手で挟もうとしてスカって失点」っていう光景は何度か見たことあるんじゃないかな?それを防ぐためにも、「手で挟む」じゃなくて「手で押さえる」っていう意識を植え付けてあげてね。「体の正面で押さえる」これが基本だからね。

次はステップね。

ステップにはいくつかあって、サイドステップ、クロスステップ、フロントステップ、バックステップっていうのがあるよ。一つずつ確認していこうか。

キーパーの動きは横移動が多くなるからサイドステップが基本になるよ。さっき説明した基本姿勢を取りながらサイドステップを繰り返しやって動きを体に染み込ませてあげてね。

サイドステップよりも速く大きく動きたい場合にはクロスステップを使うよ。これもサイドステップ同様に繰り返しやらせてあげてね。

フロントステップは飛び出しの時に必要だね。フロントステップで大事なのは、ボールに向かう時に半身にならないこと。半身になったらその脇をボールが転がっていっちゃうよ。フロントステップをする場合はへそが必ずボールの正面を向いているように、っていうことを教えてあげてね。

バックステップはピッチの状況を確認しながら下がる必要があるからこれも大事だよ。一瞬でも後ろを向いてボールから目を離したらその隙にやられちゃうからね。後ろに下がるときには必ずバックステップでピッチに背中を見せちゃだめだっていうことを教えてあげてね。

というのがステップなんだけど、サイドステップとクロスステップには大事な話があるんだよ。

プロのキーパーとかってカッコ良く横っ飛びしたりするよね?実はこれの予備動作がサイドステップやクロスステップなんだ。サイドステップやクロスステップの延長で横っ飛びが成立しているんだよ。実際に自分でやってみるとわかるけど、ステップなしで横っ飛びしてもほとんど飛べないからね。飛ぶときは必ずステップの延長で飛ぶように教えてあげてね。とにかくステップはとても重要だよ。無意識にできるようになるまでひたすら反復練習だよ。

最後に膝折り畳みだね。

これは野球でも一緒なのかな?ゴロとかの低いボールを止めるときは必ず片足立ちの姿勢をして立てている足と逆の足を折りたたんで下半身に壁を作るんだ。この壁を作ることでトンネルを防止することができるんだよ。この壁は右脚左脚どちらも同じようにできるようにさせてあげてね。この折り畳みがとっさにできるようになるとトンネル防止だけじゃなくてグラウンダーの強いシュートとか手で間に合わないときに足でブロックっていうことができるようになるからね。ちなみに最悪のパターンは「足を畳まずにボールを手で挟みに行ってトンネルでゴール」っていう光景ね。キーパーの基本動作ができていないということを全身で表現しちゃう結果になるよ。実際に僕は何度も見たことあるから全国的にもこういうのは多いんじゃないかな?

こんな感じで、3つの基本動作をまずはボールなしで体に染み込ませてあげて、一通りできるようになったらボールを使ってトレーニングしてあげる。ボールを投げたり蹴ったりする強さを変えてあげればレベルに応じたトレーニングができるようになるよ。基本動作はボールが無くたっていつでもどこでもできるからさ、やる気のある子には自主練を課してあげてもいいと思うよ。

キーパーがしっかりしているだけで失点が大きく減って勝てる試合も増えると思うからさ、適性がありそうな子にはキーパーの基本動作をきっちり教えてあげてみてよ。

ちなみに今回はハイボールゴールキックコーチングについてはあえて触れていないよ。そこは次のレベルだと思っているからね。まずは基本動作を覚えてもらうことが一番大事だと思うんだ。

あと、キーパーを教えるための教本は土肥洋一さんの本がお勧めだよ。僕が説明したような適当な話じゃなくてしっかり基本から解りやすく写真付きで教えていてくれているからね。ほんと、僕の話なんかよりずっと参考になるはずだよ。

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